Goto社会保険労務士事務所  
2017/09/14
電子申請(e-Gov)に適したパソコンのスペック
あくまでも個人的な考え(偏った考え)です。
パソコンショップの方からは、「何言ってんねん!」と言われるかもしれませんが、
その際は、ゴメンナサイです。
はじめに

パソコンは、様々な部品が組み合わせで作られています。
特にパソコンに絶対必要な「CPU」「メモリ」「記憶装置(ハードディスク)」は、パソコンの性能を変える重要な部品になります。

以前(といっても数十年まえ)は、パソコンは高額な代物でした。14インチ液晶モニター(これだけで50万円程度)込みで100万ということもありました。
しかし、現在はかなり安価になりました。また、3年程度で新しいOSが発表されます。Officeも同様です。CPUの性能も3年の間に各段にアップします。
購入後1年未満で保証期間内であればパソコンの修理(ハード)は望ましいですが、保証期間以降にハードが故障した場合には、もったいないですが、買い替えがより望ましい選択かと思います。

e-Govを使うパソコンとしては、スペック(処理能力)は普通以下で十分だと思います。
スペックよりも、e-Govでは、個人情報を扱うので、セキュリティ面での配慮が求められるのではと思います。
つまり、e-Govではインターネットの使用が大前提となりますので、社内LANへ接続することになります。しかし、物理的に社会LANに接続するということは、他のパソコンからアクセスされる可能性はゼロではありません。可能であれば、社内LANとの接続は避けるべきかと思います。
e-Gov専用のパソコンは、モバイルルーター経由でのインターネット接続が望まれます。

 

特定個人情報、個人情報を取り扱うe-Gov専用のパソコンは2画面、常時机の上に置くのではなく、金庫など施錠できる環境に保管するのが望まれます。そのため、ノートパソコンが適しています。
使用する際には、作業効率の面からも大型のモニターをサブモニターとしてください。ノートパソコンには、サブモニターを繋ぐ接続端子が標準装備されています。

 

 

 

CPU(中央演算装置)

パソコンの頭脳です。
Windows機であれば、CPUのメーカーは、ほぼIntel、AMD 社の製品になります。
AMD社のCPUは、Intel社のCPUよりもコスト面で優位性がありますが、やはり、Intel社のCPUがいいと思います。

e-Govの電子申請、Excel、Wordなどでの事務作業、ネットサーフィンであれば、Celeron、Pentium で十分かと思います。店頭では、Core3,5,7のCPU搭載のパソコンを勧められると思いますが、日本の2車線の一般道をスーパーカーで走るようなものです。そのものの能力を100%発揮させることは無理ですので、無駄な選択になります。

パソコン向けのCPUを性能別に比較した場合には、
Atom <Celeron < Pentium < Core i3 < Core i5 < Core i7の順番になり、価格もこの順になります。ただし、古い世代のCoreのCPU < 最新のCeleronということもあり得ます。

量販店の店員は、パソコン1台売るのであれば、できるだけ高いパソコンをと考えています。その方が利益率が高いですから・・・店員さんのアドバイスは情報の収集時にはありがたいですが、実際の購入時には参考にしないように・・・

デスクトップであれば、Celeron 、 Pentiumで原則問題はありません。店員さんには喜ばれませんが、、、

メモリ

パソコンは、処理を行うとき、ハードディスクのプログラムやデータをメモリに書き込み、その後は、メモリとCPU間でデータのやり取りを行います。
メモリは、作業机のようなもので、作業机が広ければ広いほど大量の仕事を一度に処理できるように、メモリの容量が大きければ大きいほど複数のぷろぐらむを起動したり、大量のデータをメモリ上で処理できます。
Windows 10(64bit版)のパソコンの場合のメモリ容量は4GB以上が必須と思います。
メモリにもいろいろな規格があります。CPUによって使用可能なメモリの規格が異なります。

ハードディスク

ハードディスク(記憶装置)は、データの記憶場所です。
最近のパソコンは、大容量になりました。一般的な仕事で、搭載されているハードディスクを使い切ることはほぼ不可能と思います。社会保険労務士が使っているパソコンのハードディスクを使い切る前に、社労士自身の命を使い切る(過労死)ことになると思います。
そのため、購入時にはハードディスク容量を意識する必要はないと思います。

一方、ハードディスクの代わりにSSD(ソリッドステートドライブ( solid state drive, SSD)とは半導体素子メモリを用いた記憶装置)を搭載しているパソコンがあります。
SSDは、従来の磁気ディスクのHDDではなく、フラッシュメモリを使用したもので、値段は高いですが、読み書き(I/O)は早く、衝撃に強く、省電力です。
eMMC(Embedded Multi Media Card スマートフォンに使われています)でもかまいません。
ハードディスクは高速回転する円盤とヘッダーから構成されていますので、衝撃には弱いです。

CD DVD

CD,DVDは、ひと昔までは、プログラムのインストールの際には必須の部品でしたが、最近ではプログラムのインストールは、HPからダウンロードということになっています。このため、パソコン毎には必要はないと思います。外付けのDVD装置を確保しておけば十分ではないでしょうか?

USB

USBは、規格として、USB3.0 USB2.0 などがありますが、USB3.0を選択してください。転送速度の優位性があります。

パソコンの選び方()

何に使うか が最大のポイントとなります。

電子申請を含む社労士業務であれば、、、、
デスクトップ型のファンレスのパソコンで十分だと思います。

ただし、仕事しながらインターネット経由で映画やTVを鑑賞する場合には、パワー不足になりますので、ご注意ください。

モニターは、23インチないし24インチのワイド型と古い19インチ程度のモニターの2台体制がいいでしょう。最近のファンレスのパソコンでも、標準でモニターを2台まで接続できるようになっています。
モニター一体型のパソコンは選択しないでください。本体が壊れたらモニターも一蓮托生ですので。
液晶モニターは5年以上は間違いなく使えます。本体のパソコン二世代とはお付き合いできると思います。

購入先ですが、通販からの購入が一番コストがかかりません。
量販店での購入は、間違いなくコストアップとなります。場所代、販売店員の賃金などのコストが加算されますので。

価格は、事務所用パソコンのデスクトップであれば、モニターを除く場合であれば、4万縁程度でしょう。
CUP  :Celeron か Pentium(一世代前まで それ以上古いものはだめ)
OS    :Windows10 64ビット
メモリー:4GB以上
記録装置:SDDであれば64GB以上 HDであれば500GB以上

モバイルルーター:セキュリティ面から必要です。

 

ダブレットや持ち運ぶノートパソコンであっても、価格的には5万円程度でいいと思います。

買い替えサイクルを3年程度と考えてください。
保守期間は通常1年はあります。1年以内に壊れたら修繕をして使う。2年目以降に壊れたら、あきらめて新たに購入する。というスタンスがいいのではと思います。ということで、保守期間の延長はお勧めしません。購入3年以降のパソコンを有償で修繕しても、故障が直ったパソコンは3年前の物(最新の物に比べれば処理能力が落ちます)ですので、易くても数万円の修理代がもったいないと思います。壊れたら「ポイ(捨てて買い替え)」はもったいないといわれそうですが、、、

 

 

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